WWLコンソーシアム構築支援事業および スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク 「2025年度全国高校生フォーラム」開催
1. 開催概要
2025年12月21日(日)、文部科学省と株式会社Aoba-BBTの共催による「2025年度全国高校生フォーラム」が、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)にて開催されました。
本フォーラムは、文部科学省が実施する「ワールド・ワイド・ラーニング(WWL)」および「スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク」「DXハイスクール(重点類型グローバル型)」に参加する生徒たちが、日頃の研究成果を発表し交流する国内最大規模のイベントです。当日は、国内外の参加校123校から、生徒、引率教員、関係者など約500名が一堂に会しました。
2. 当日のプログラムとハイライト
開会式と全体進行
フォーラムの総合司会は、前年度に文部科学大臣賞を受賞した名古屋大学教育学部附属中・高等学校の生徒2名が務めました。開会式では、共催機関を代表してWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム事務局代表の柴田巌(株式会社Aoba-BBT代表取締役社長)より開会のご挨拶があり、その後、当日の全体説明が行われました。
ポスターセッション(予選・決選)
午前中に行われたポスターセッション予選(国際交流棟)では、生徒たちが取り組んでいるグローバルな社会課題に関する研究内容や、その解決に向けた提言について、英語でのプレゼンテーションが行われました。 予選を勝ち抜いた9校は、午後に行われた「ポスターセッション決選(カルチャー棟・大ホール)」に進出。審査員および参加生徒全員の前で、改めて熱のこもった発表を行いました。
生徒交流会(ディスカッション)
ポスターセッションと並行して実施された生徒交流会(センター棟)では、約15名のグループに分かれ、英語によるディスカッションが行われました。
2025年度の全体テーマは「“Nurturing Connections for Our Future”(つながり育てる、私たちの未来)」。 国際社会が抱える課題が複雑化する中で、人・社会・自然の「つながり」を再び見つめ直し、より良い未来を共に築くための視点を広げることを目的としています。
生徒たちは以下の3つのテーマから1つを選択し、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム事務局のバイリンガルファシリテーターによる助言を受けながら、それぞれの課題解決に向けた活発な意見交換を行いました。
- テーマ1:Resilient Society ‒ 社会のレジリエンス
- ねらい: 気候変動、パンデミック、紛争など、不確実性の高い時代において、しなやかに回復できる社会の構築について議論しました。災害対策、地域コミュニティ、持続可能な都市づくりなど、SDGs目標11(住み続けられるまちづくり)および13(気候変動対策)に関連する観点から、高校生としてどのように行動し、地域社会の強さを高めていけるかを考えました。
- テーマ2:Future of Education ‒ 教育の未来
- ねらい: AIやオンライン学習の進展により急速に変化する教育の在り方について議論しました。SDGs目標4(質の高い教育)を軸に、教育の公平性、学び方の多様性、そしてテクノロジーと人の協働による新しい教育の形について、生徒自身が「学びの当事者」として未来の教育を構想しました。
- テーマ3:Coexistence with Nature ‒ 自然との共生
- ねらい: 異常気象や生物多様性の喪失が進む中で求められる、人と自然の調和的な関係について議論しました。SDGs目標13(気候変動対策)、14(海の豊かさ)、15(陸の豊かさ)を中心に、地域や国際社会での環境保全の取り組みを共有し、自分たちにできる具体的な行動を模索しました。
政府広報・展示コーナー
ポスターセッション予選会場では国際バカロレア(IB)コンソーシアムによるブースも出展され、多くの関心を集めました。
また、ポスターセッション決選終了後には、ステージ上にて文部科学省による官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」の広報プレゼンテーションが行われました。
3. 表彰式・閉会式
一日の最後を締めくくる表彰式・閉会式では、優秀なポスター発表を行った学校に対し、各賞(文部科学大臣賞、審査員長賞、奨励賞)が授与されました。
講評では、WWL企画評価会議座長である萱島信子氏(独立行政法人国際協力機構 緒方貞子平和開発研究所シニアリサーチアドバイザー)より、生徒たちの研究姿勢に対する評価をいただきました。
総評として登壇された福田かおる文部科学大臣政務官からは、本フォーラムが学び合いの貴重な機会となったことへの喜びとともに、「将来、社会課題解決に積極的に関わるグローバルリーダーとして活躍してほしい」という力強いメッセージが送られました。
4. 受賞校一覧
厳正なる審査の結果、以下の学校が受賞しました。
■文部科学大臣賞(1校)
渋谷教育学園渋谷高等学校
タイトル:「「いただきます」を未来まで~次世代に伝える食品の大切さとフードロス~」
■審査委員長賞(1校)
岡山学芸館高等学校
タイトル:「プログラミングで高齢者を救おう!」
■奨励賞(7校)
岡山県立岡山城東高等学校
タイトル:「「安くてかわいい」の裏側にある真実-SDGs時代のJKリサイクル革命」
岡山県立岡山操山高等学校
タイトル:「卵かけご飯をすべての人にプロジェクト」
静岡県立三島北高等学校
タイトル:「ベトナムの廃棄エビ殻が生まれ変わる!環境と健康のW貢献」
福井県立高志高等学校
タイトル:「残布の活用を通して地域の笑顔を増やす:高校生の視点から繊維工業の課題解決へ」
高知国際高等学校
タイトル:「多文化共生で築くNZ警察の治安維持の知恵~日本・高知県警への提言~」
国立大学法人お茶の水女子大学附属高等学校
タイトル「脅威から管理まで:AIドローンのリスク評価と流通規制」
姫路女学院中学校・高等学校
タイトル「Local Bites, Heartful Moments~姫路に密着した、まだ見ぬ体験を。~」
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「ポスターセッション決選進出校の生徒と来賓の皆さま」
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「ポスターセッションの発表と審査の様子」
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「ポスターセッションの発表と審査の様子」
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「生徒交流会(ディスカッション)の様子」
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「生徒交流会(ディスカッション)の様子」
※詳細なプログラム等は、公式パンフレット(リンク)およびWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)公式WEBサイト(リンク)をご覧ください。